現在、CASEの生徒たちは、様々な配慮を受けながら学校での日々を過ごしています。
テスト時のルビふり、別室、読み上げ、宿題への配慮、授業や行事への参加配慮など、多岐にわたり理解と支援を使いながら試行錯誤を繰り返して自分に合った支援を学んでいるのです。
そのなかで、ITを使用して学習の支援に結びついた例を紹介していきたいと思います。お母さんの理解と努力、そして自分の経験が困っている方へのヒントになればと記事を提供いただきました。 二回に分けてお知らせします。
【iPad使用に至るまでと現状】
私の息子は現在小学5年生で、学習障害があり
「書く事」「読む事」「覚える事」に困難さがあります。
そんな彼が小学校生活を送るうえで、様々な困難があります。
例えば
みんなと同じように板書をする
みんなと同じように音読をする
みんなと同じように九九を覚える
「みんなとおなじように」
これがいつもシツコク付きまとい
息子の困難さを苦しめていました。
息子が小学2年生の夏からお世話になっている
NPO法人 CASE Japan理事長 吉田先生にご相談しながら
学校への配慮願いを考え
それを元に、校長先生、担任の先生、コーディネーターの先生、吉田先生、保護者で話し合い
PDCA(計画→実行→評価→改善)を何度も何度も繰り返してきました。
配慮頂く内容も、成長や今までしてきた事への評価を加味しながら変えて頂きます。例えば
・音読1ページ
→音読は1行
→保護者の1ページ読み聞かせ
・漢字ドリル1ページ
→1文字書く
→筆ペンで1文字書く
→練りけしで1文字作る
→ビジョンボードで1文字作る
・計算ドリル1ページ
→ノートに問題を書き移すのは保護者がやる
又は、コピーしたものに記入しノートに貼る
・板書
→大事なところだけ書く
→書かない
・連絡帳
→先生が書いたメモを連絡帳に貼る
他にも細かい配慮を沢山お願いいたしました。
それでも、息子の中には
どうして自分はバカなんだ?
どうして学校に行かなくちゃ行けないんだ?
どうして俺だけいつもいじめられるんだ?
と言う苛立ちと不安があったように思います。
極めつけは
どうして生きていなきゃ・・・と言う内容が彼の口から出るようになりました。
②に続く