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“未来の履歴書”を仕上げる 2

面談での伝え方

同じ情報でも、伝え方で初日が変わります。今回は「前回#2」より、事前準備→当日の話し方→その場での合意までを目標にしました。

1|面談に必要「3点セット」
• A4一枚
強み/困りやすいこと/効いた手立て/避けたいこと/更新日。

• 本人カード(100〜150字):本人が話せる内容を印刷。名刺サイズでも可。

• 計画メモ:初週に試す“仮説1つ+具体策2つ+観察1つ”を書いた短いメモ
例・初週の仮説
「開始前に見通しがあれば取り組みが安定する」
具体策:
①今日の流れを20秒で示す
②最初の課題は見本をつける
観察:開始までにかかった時間

2|本人の“説明”—挨拶→条件→合図

挨拶と目的
はじめまして、〇年の〇〇です。今日は、自分が力を出しやすい条件と、困った時の合図を説明します。

強みと必要な支援
手順が見えると集中が続くタイプです。始める前に今日の流れを短く具体的に示されると、安心して続けられます。口頭だけが長いと抜けるので、番号+単文での指示が助かります。

合図とリカバリー
途中休憩の合図は手首を2回トントンです。その時は水を一口→深呼吸3回→2分休憩で戻れます。初週はこの2つ(見通し・合図)から試してください。

よくある質問

Q. 診断書や検査結果が無いと配慮は難しい?
A. まずは本人の困りごとへの手立て(見通し提示・短文指示・合図で小休止)を有効な手順として試してください。予約を取るまでに時間がかかるため、必要な書類は後追いで整えます。

Q. 複数の教員や担当者にどう共有しますか?
A. A4一枚の手順書を就労や初めての場所、学校では「個別の支援・指導計画書」で共有。

Q. クラスへの説明は必要?
A. 本人の同意があれば、「うまく学ぶため」として共有するとスムーズです。“見通し→合図→小休止”**の流れを伝えます。

Q. オンライン授業や実習でも使えますか?
A. はい。チャットで見通しを1行、画面共有で手順カード、合図は手を胸の前で丸のジェスチャーなど非言語で。記録はチャットのタイムスタンプが使えます。

Q. 事故や安全面が不安
A. 合図→小休止で戻れない時は即中断し、安全優先の退避手順を合意メモに一文入れておきます(例:「5分で戻れなければ退室→保健室など」)。

まとめ

面談は情報交換と、最初の“支援計画”を決める場です。
• 本人の説明で入口を整え、
• A4、1枚提示で視覚化し、
• 情報共有で支援。

支援に正解はありません。説明からの情報共有をしながら、随時更新しています。ご本人の成長やつまずきを支援、記録を残し引き継ぎ資料に。

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