支援をスタート。効いたことを3つだけ確定し、次の一歩を決める——これで十分。
1|まずは“事実”を集める
ノート1ページでOK。増やさないのがコツです。
三行サマリー×週1:できた/効いた/次に試す
観察は1指標だけ:例)開始までの秒数、誤り数、離席回数のどれか一つ
成功エピソード3行:場面→手立て→結果
本人コメント(100字以内):感想と要望
“1週間=A4一枚”に収めると、読み返しやすく引き継ぎも簡単です。
2|手立てTOP3を決める(効果×実行性)
効果があって、誰でもすぐ実行できるものを残します。
抽象語は具体へ言い換えます。
除外基準:担当者の“技”に依存/準備が重い/目的が補習にズレる
トップ3に迷ったら2つに戻す。増やすより、続けることを優先します。
3|支援の推移と結果から(負荷調整のサイン:支援の必要度)
下がる:支援を軽く(例:カード→口頭合図へ)
横ばい:安定。観察を少し厳しめにして検証
上がる:負荷過多。課題量/雑音/指示の長さのどれかを削る
上下リバウンド:実験しすぎ。手立てを減らして観察に絞る
目的は「ゼロ支援」ではなく、“条件が整えばできる”を再現することです。
4|次の“支援計画”を一行で
仮説(1つ):例「見本があると正確さが上がる」
具体策(2つ):①最初の1題は見本つき ②チェックは指さし合図
観察(1つ):誤り数/開始までの時間/完了までの時間のいずれか
成功基準:例「3回中2回で誤り1以下」
フェード条件:例「2週達成→見本なしへ」
名指し・期限:担当者名と日付を必ず
合意メモ:名前と日付を。
5|つまずきポイントと手立て
“努力で頑張ろう”で締めがち → 目標→手立て→結果で書く。
担当が曖昧 → 作成者+期限がないか確認。
支援・指導 → 自立活動:教科を明記し、線引き。
6|まとめ
振り返りは“反省会”ではなく、次の一歩を決める場です。
事実は簡潔にまとめ、
手立てはTOP3に絞り、
支援の結果で負荷を調整する。
この最小セットを回すほど、支援計画書は未来の履歴書/取扱説明書として、進学や就労の場面でも“同じやり方”で力を発揮できます。
迷ったら、短く・具体的に。困ったら、CASE Japanへご相談ください。